メニュー

📷
Loading image...
ユーロギア公式ブログ75°06'S7506

MONGOLIA DIARIES:北からの呼び声

公開日:2025年11月18日
執筆者:ユーロギア編集部

空を舞う鷲。白く消えていく地平線。旅はここから始まります。静寂が風よりも強く、いまも自然がリズムを決め、人間がその呼吸に従う場所です。

Immagini blog mongolia 4

西モンゴルの凍てついた大地には、ブルキトシ(Burkitshi)と呼ばれるカザフの伝統的な鷲匠たちが暮らしています。何世紀にもわたり、イヌワシを使った気高く野性的な狩りの技を受け継いできた人々です。父と息子は、敬意と献身をもって猛禽を訓練します。身振りと相互の信頼から成る、古い絆です。冬のあいだ、家族は羊の飼育で生計を立て、季節の移動のパターンに従って、牧草地を求めて群れとともに移動します。

11月8日、ヴィチェンツァの店舗で

これが、11月8日にヴィチェンツァの 75°06'S ストアで開催したイベントで伝えたかった冒険です。ともに企画したのは、「旅とは発見であり、対話であり、変容である」という同じ哲学を共有するコレクティブ、Eora Collective。目指したのは、単なる展示ではなく、物語が巡り、火花が散る「共有の時間」をつくることでした。

Immagini blog mongolia 3 c2413baa 63b2 4d8e 8426 53d1c73ef93b

『Mongolia Diaries』は、ただの写真展ではありませんでした。それは、季節のリズムで呼吸し、耐え続ける世界に開かれた窓であり、自然に依存することの本当の意味を思い出させてくれました。

写真家マッシモ・ビエッティの旅

写真家のマッシモ・ビエッティは、旅を記録するだけでなく、それを全身で生きました。気温が -40°C まで下がり、風が風景を見たことのない形に刻むモンゴルの冬の移動の時期に、昼も夜も遊牧民の家族とともに過ごしたのです。

彼の写真は、人間と鷲のあいだにある原初的な絆の親密さ、雪を頂いたアルタイ山脈の静かな威厳、いまも古い牧畜の道を選び続ける人々の尊厳を伝えています。そこには、肌を刺す寒さのなかの短い息、薪ストーブに照らされたゲルの温もり、仲間の腕に抱かれたイヌワシの鋭いまなざしが写っています。

遠征のあいだ、マッシモは 75°06'S のテクニカルウェアをフィールドでテストしました。まさに、もっとも極端な条件に立ち向かうために設計されたウェアです。彼の写真を通して伝えたかったのは、ひとつの大切なテーマです。寒いなかを旅することは、アドレナリンの湧く単なる冒険ではなく、目の前で変わりつつある生態系への巡礼でもある、ということです。

人里離れた本物の場所

西モンゴルは、観光地ではありません。リゾートもアメニティもない。そこにあるのは草原と遊牧民と静寂です。そしてまさにそのために、取り組むことのできるもっとも濃密な旅のひとつになります。

バヤン・ウルギー県のブルキトシは、イヌワシによる狩猟の伝統を守り続ける、世界で最後のコミュニティのひとつです。残っているのは推定でわずか200人ほど。鷲匠と鷲の関係は、西洋的な理解の枠には収まりません。鷲は若いうちに捕らえられ、家族の一員として育てられ、無限の忍耐をもって訓練されます。両者の約束は、人間と自然が別々のものではなく、ひとつの生き物の一部であるという文化に根ざした、相互の敬意の約束です。

Immagini blog mongolia 3

Immagini blog mongolia 5

味方としての装備

目的は、テクニカルウェアを売ることだけではありません。新しい旅人に、もっと遠くへ行き、普段なら避けてしまうような環境に立ち向かう機会を提供したいのです。75°06'S のウェアは、極端な気温に耐えるように設計されています。マッシモ・ビエッティは、馬上での長く過酷な日々のなかで、文字どおりそれを身をもって体験しました。

マスツーリズムがもっとも辺鄙な地域にまで入り込む時代だからこそ、「責任ある観光」、軽やかな足跡を残す旅を強く信じています。遊牧民のコミュニティと脆弱な生態系を持つ西モンゴルは、まさにそのことを教えてくれます。迎え入れてくれる人々への敬意、環境のバランスへの注意、そして何世代にもわたってそこに暮らす人々の土地の、一時的な客にすぎないという認識です。

後退する氷河、変わりゆく季節、動物の移動パターンの変化。すべてが、人は複雑で相互につながった繊細なシステムの一部であり、あらゆる選択には結果が伴うことを思い出させてくれます。

Immagini blog mongolia 2 745503d6 4e9e 47c7 bc53 daf25a6494c0

Immagini blog mongolia 6

旅は続く

『Mongolia Diaries』の写真は、あと数週間、ヴィチェンツァの店の壁に飾られています。オープニングに来られなかった方も、ぜひ足を運んでください。そして、鷲や雪を頂いた草原のなかを旅するという考えに心を動かされたなら、ぜひ店に立ち寄って、その話を聞かせてください。

本当の旅は、出発するずっと前から始まっています。それは、快適さの向こうに、まだ発見を待つ世界があるという気づきとともに、生きていると感じさせてくれる物語とともに、あなたのなかに入ってくる一枚の写真から始まるのです。

北からの呼び声は、いまも響き続けています。聞こえますか?

Immagini blog mongolia negozio

ユーロギア編集部のアバター

ユーロギア編集部

「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。

2025年11月18日公開
•
ブログ記事

最新記事

読み込み中...
読み込み中...
読み込み中...
読み込み中...
読み込み中...
読み込み中...