バイク専用 エアバッグシステム
バイク用エアバッグは近年急速に普及しており、公道(ツーリング)用、サーキット(レース)用が発売されています。
ダイネーゼ製のエアバッグシステム「D-air®」なら、6つのセンサーとGPSにより毎秒1000回、ライダーの動きをモニタリング。転倒や事故の動きを正確に把握することが可能となりました。
警視庁採用モデル「スマートジャケット」は、胸プロテクター8枚分、バックプロテクター7枚分の安全性を実現しています。
バイク専用 エアバッグシステム
バイク用エアバッグは近年急速に普及しており、公道(ツーリング)用、サーキット(レース)用が発売されています。
ダイネーゼ製のエアバッグシステム「D-air®」なら、6つのセンサーとGPSにより毎秒1000回、ライダーの動きをモニタリング。転倒や事故の動きを正確に把握することが可能となりました。
警視庁採用モデル「スマートジャケット」は、胸プロテクター8枚分、バックプロテクター7枚分の安全性を実現しています。
エアバッグの重要性
ヘルメットの次は身体(胸)を守ることが大切
警視庁が発表した、バイクにおける死亡事故の原因となる、損傷主部位(2021年度)では、頭部が62.9%、ついで胸部17.1%、腹部5.7%、その他が14.3%となっています。
過去5年に比べると直近では減ってきており、胸部プロテクターの普及が考えられますが、頭部に次いで胸を保護することが大切です。
バイク用胸部プロテクターを装着しない理由
2022年7月から8月にかけて各警察署における街頭活動を通じて二輪車利用者から聞き取り調査を実施した結果、胸部プロテクターの着用状況(調査人数 3,174人)は8.9%で、11人にひとりしか装着していないという低い数字となりました。
「装着しない理由」として40.6%の人が「装着が面倒」と答えていることから、着用しやすさ、利便性の側面を重視する必要があります。
なぜワイヤレスタイプが良いのか
6つのセンサーと1つのGPSで正確に把握する
バイク用エアバッグを作動させるための仕組みとして、ハーネスタイプとワイヤレスタイプの2タイプがあります。
ワイヤレスタイプにはセンサーが内蔵されており、衝突や転倒などの動きをそのセンサーが感知してエアバッグを展開する仕組みです。
またシステム内のアルゴリズムは用途により異なって設計されており、主に「サーキット用」「公道用」に分かれています。
電源を入れればあとはいつも通りバイクに乗るだけなので、ハーネスタイプのようにワイヤーを付け外しする手間もありません。
ハーネスタイプだとつい車体とつながっていることを忘れてしまい、降りた時にピンが外れてエアバッグを作動させてしまう可能性もありますが、ワイヤレスタイプならそのような心配もありません。
バイク用エアバッグが起動する仕組み
完全ワイヤレス。バイクとの接続は必要ありません。
公道(ツーリング)用、サーキット(レース)用ともに、ダイネーゼのエアバッグなら完全なワイヤレスです。
6つのセンサーと、速度を正確に計測するためのGPSが毎秒1000回ライダーの動きをモニタリング。
世界中から集められたデータを元に、ライダーの「事故」「衝突」「転倒」の動きを一瞬で感知します。
バイクとワイヤーで繋いだり、何かを接続する必要はありません。
電源のスイッチ(ボタン)をつけ、振動や速度を感知すると、アクティブ(エアバッグが起動する状態)になったことをLEDとバイブレーションで知らせてくれます。
エアバッグの安全認証について
認証を獲得した安全性能
ダイネーゼ製のエアバッグシステム「D-air®」を搭載した公道(ツーリング用)エアバッグは、第三者機関により高い安全性が認められています。
胸はハードプロテクター8枚分。背中はハードプロテクター7枚分と、一般の樹脂製プロテクターでは実現不可能な強度を実現します。
背中)BACK AIRBAG (EN 1621-4 CB L1)
胸部)CHEST AIRBAG (EN 1621-4 L2)
これらの安全認証を取得しているバイク用エアバッグは極めて少なく、ダイネーゼの安全性能を客観的に判断する材料となるでしょう。
**サーキット(レース)用は、肩・首周りに特化した構造のため異なります。
いつエアバッグが開くのか
エアバッグの起動条件は、それぞれ用途に合わせて設計されており、公道用、サーキット用、またはそれ以外で異なります。
公道(ツーリング/シティライド)用:
センサーがエンジンの振動を感知、または10km/h以上を認識したときで、かつ下記の条件で機能します。
1 「アイドリング中(信号待ち等)、または走行中の、360度全方向からの追突」
2 「静止物に対する正面衝突」
3 「ハイサイド」
4 「ローサイド」
サーキット用:
一方サーキット用は、正面衝突や、10km/h程度での走行リスクはとても低いため、GPSが「50km/h」の速度を感知し、かつ下記の転倒時が対象となります。
1 「ハイサイドによる転倒」
2 「ローサイドで、かつライダー自身が回転を伴う危険な転倒」
このように、モデルによる特徴をご確認頂き、ご自身の使用用途に合わせて選ぶことをおすすめします。
風船ではない、全ての箇所が5cm均等に膨らむ唯一のバイク用エアバッグ
D-air®搭載エアバッグの内部には、特許を取得した独自の「マイクロフィラメント技術」が採用されています。
これは極細の繊維を無数に編み込んだもので、全ての保護面を均一に膨らませることが可能です。
このマイクロフィラメントにより「風船のように」膨らむエアバッグや、チューブ状のエアバッグ構造とは異なり、保護すべきエリアに沿って、面全体で立体的にカバーすることが可能です。
また5cm以上膨らむことが無いため、その分内部を高圧にすることができ、ただのクッションではない「エアバッグ = 守るための盾(シールド)」となるのです。これはスマートジャケットをはじめとした公道用エアバッグも、MotoGPで採用されているD-air® Racing (レーシングスーツに搭載されているもの) も同様の構造です。
マイクロフィラメントの概要
画像はダイネーゼ製のバイク用エアバッグ内部を拡大したもので、無数の繊維が上下に連なっている様子がわかります。
上下の生地は、エアバッグ本体の生地であり、エアバッグが起動するとこのように中にエアが充填され、マイクロフィラメントがピンと均一に、5cm伸びた時点でそれ以上エアバッグが膨張しないように設計されています。
これにより他にはないレベルまで内圧を高めることが可能になるのです。
膨張はほんの一瞬で、まばたきよりも早い
長年積み重ねてきた転倒のアルゴリズムと一致する動きを認識した瞬間、起動します。この動画は、開く様子をスローモーションでとらえたものです。
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