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ユーロギア公式ブログ75°06'S7506

ROAD TO ANTARCTICA:静寂の大地への道

公開日:2026年3月17日
執筆者:ユーロギア編集部

科学と、若者と、地球のために。白い大陸に挑む、ブレシア出身の教師の物語です。

つい先日、フィンランドのラップランドで、温度計が -28°C と -38°C のあいだを揺れ動くなかを歩いた男性がいます。雪の上に刻まれた足跡は正確で、几帳面でした。その人の名はアンジョリーノ・トマシ。ブレシア出身、59歳のアスレティックトレーナー兼体育教師です。

その歩みは、気ままな冒険ではありません。ラインホルト・メスナーを除けばイタリア人の誰も成し遂げていない偉業に向けた、最後のリハーサルです。単独で南極点に挑み、約1,200km のルートを、プルカ(そり)を自力で牽引しながら進む計画です。

生涯の夢、一世代をかけた挑戦

多くの人がペースを落とし始める60歳の節目で、トマシは加速します。ランニングと運動トレーニングに捧げた彼のキャリアは、敬意に値する経歴を築いてきました。しかし、それだけで南極当局が自動的に許可を出すわけではありません。この旅を始めるための許可を得るには、いくつかの訓練を積む必要があります。

ラップランド、カナダ、グリーンランド。義務として課されたこの選択を、トマシはチャンスへと変えました。偉大な最終幕に向けた準備のための、3つの舞台です。

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筋肉よりも精神:極地の見えない敵

長い準備の目的は、北極低気圧から、数週間にわたって移動を阻むホワイトアウト(視界ゼロの気象状態)まで、あらゆる不測の事態と困難を確実に受け入れられるようにすることです。南極では力づくだけでは足りません。ランナーの脚も、登山家の肺も、それだけでは十分ではない。

もっと稀で、もっと壊れやすいものが必要です。完全な沈黙と、完全な孤立のなかでの心理的な安定。白は平穏をもたらすだけでなく、地平線を、そしてそれとともにあらゆる基準点を消し去ってしまうからです。

FEAST:食が「回復力の科学」になるとき

この冒険の中心には科学的な心臓があり、「FEAST」と呼ばれています。食べもの、心理状態、極限環境のあいだにある深いつながりという、革新的なアイデアを込めた頭文字です。宇宙と同じように、南極でも栄養は単なる燃料ではなく、精神の構造そのものでもあるのです。

プロジェクトは3つの柱で構成されています。1つ目は、栄養と気分の関係。身体が限界に達したときにエネルギーと集中力を安定させるための、食事のタイミングです。2つ目は戦略的な水分補給。身体が省エネモードに入ったときに、思考の明晰さを保つために欠かせません。

3つ目は、おそらくもっとも意外な「科学的コンフォートフード」の概念です。ご褒美でも弱さでもなく、不安を和らげ、もっとも暗い時間に心理的なバランスを保つための、調整された道具として位置づけられています。

FEAST の野心は、南緯90度をはるかに超えています。南極の静寂のなかで学ばれた教訓は、将来の宇宙ミッション、そして何より、日常のなかで長期間にわたり極度のプレッシャーにさらされる人々にとって、貴重な遺産になるでしょう。トマシはただ南極点へ歩いているのではありません。人間の回復力の、転用可能なモデルに向かって歩いているのです。

氷に書かれたメッセージ

トマシの企てには、何か深く人間的なものがあります。「夢を信じ、それに向かって努力するのは正しいことだ」と若者に語りかける、ひとりの男の物語です。

南極の静寂を進むとき、トマシが追っているのは雪上の GPS の軌跡だけではありません。極限状況であっても、気分を保ち、明晰さを維持し、困難を知識へと変えることを学べる、という考えを追っているのです。「荒涼とした土地」――地理的な土地と、魂の土地――を、身体と心で、そしてその向こうに到達する価値のあるものがあるという確信を持って、一歩ずつ越えていく。

75°06'S にとって、アンジョリーノのような探検家と歩むことは、単なる技術的な選択ではなく、共有されたビジョンです。限界は、越えてこそ意味がある。そう信じています。白い大陸を目指すこの旅に加われることを、心から嬉しく思っています。

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ユーロギア編集部

「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。

2026年3月17日公開
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