バイクに乗る際、ヘルメットのほかに安全性を高めるためプロテクターを着用される方も多いのではないでしょうか。
上半身を守ってくれるプロテクターとともに、近年はより安全性の高い「バイク用エアバッグ」を選ぶ方も増えています。
そこで本記事では、バイク用エアバッグの重要性や種類、選ぶときのポイントを解説します。
おすすめの商品もご紹介しているので、導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
バイク用 エアバッグシステム 製品一覧
バイクによる交通事故の2大致命傷
バイクに乗る際のエアバッグの重要性
バイクに乗る際、エアバッグがあることで安全性は大きく高まります。
警視庁の発表によると、バイクによる交通事故死者のうち致命傷部位となるのは「頭部」が45%、「胸腹部」が35%です。
そのため、万が一事故が発生した場合の被害を軽減するためには、ヘルメットの装着はもちろん、胸腹部を守る安全装備も取り入れることが重要といえます。
上半身を守る安全装備にはプロテクターがありますが、より高い安全性能を求める場合にはバイク用エアバッグがおすすめです。
バイク用エアバッグは、事故に遭った際に自動で膨らみ、衝撃を緩和する効果があります。
プロテクターは、守りたい箇所に位置を調整する必要がありますが、走行中などにズレてしまう可能性もあるでしょう。
しかし、バイク用エアバッグなら守りたい場所をしっかりと覆い、事故による被害を軽減してくれます。
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バイク用エアバッグの作動方式には2タイプある
バイク用エアバッグを作動させるための仕組みとして、ハーネスタイプとワイヤレスタイプの2タイプがあります。
2タイプの作動方式にはどのような違いがあるのか解説していきます。
ハーネスタイプ
ハーネスタイプのバイク用エアバッグにはピンがついています。
このピンをバイクの車体とワイヤーでつないでおくことで、ライダーが投げ出された瞬間にピンが抜け、エアバッグが展開する仕組みです。
ピンが抜けることでガスが瞬時に送り込まれ、地面などに体がぶつかる前にエアバッグが膨張するため衝撃を緩和してくれます。
ハーネスタイプは単純な仕組みであり、バッテリーなどもないことから低価格に抑えられているのが特徴です。
しかし、バイクに乗り降りするたびにワイヤーを付けたり外したりする手間が増える点はデメリットといえるでしょう。
ワイヤレスタイプ
ワイヤレスタイプにはセンサーが内蔵されており、衝突や転倒などの動きをそのセンサーが感知してエアバッグを展開する仕組みです。
電源を入れればあとはいつも通りバイクに乗るだけなので、ハーネスタイプのようにワイヤーを付け外しする手間もありません。
ハーネスタイプだとつい車体とつながっていることを忘れてしまい、降りた時にピンが外れてエアバッグを作動させてしまう可能性もありますが、ワイヤレスタイプならそのような心配もありません。
しかし、ワイヤレスタイプはバッテリーで動いているため、充電切れには注意が必要です。
また、感度の高いセンサーを採用していることから、ハーネスタイプよりも高額になりやすい点も把握しておく必要があるでしょう。
ただし、利用のしやすさや安全性の高さから、今後ワイヤレスタイプがバイク用エアバッグの主流になっていくことも考えられるため、注目すべき作動方式といえます。
バイク用エアバッグの主な種類
バイク用エアバッグには、主に4つのタイプがあります。 それぞれどのような特徴があるのか、詳しく解説していきましょう。
ベストタイプ
ベストタイプは、ベストの中にエアバッグシステムが搭載されたタイプです。
ハーネスタイプと同様、首元から胸部、腹部までをすっぽりと覆い、事故の衝撃から守ってくれます。
ジャケットの上から着用する場合が多く、腕が出ているため動きにくさも感じにくいタイプです。
また、ベストタイプは袖がない分、季節に関係なく着用しやすい点は大きな魅力といえます。
たとえば、気温の高い夏にジャケットタイプのバイク用エアバッグを着用するのは気が引けますが、ベストタイプであれば腕が出ているのでそこまで暑さは気になりません。
通気性のよい素材を使用したベストタイプもあるため、夏場でも快適に使えます。
ジャケットタイプ
ジャケットタイプは、ジャケットの中にエアバッグシステムが搭載されたタイプです。
ジャケットタイプの大きな特徴として、胸部や首、背中を保護するエアーバッグ、そして肘と肩にプロテクションが付いているので、これ一着で上半身全体をしっかりと守れるのはジャケットタイプの大きな強みです。
また、ジャケットタイプとなると、安全性だけでなくデザイン性が気になる方も多いでしょう。
各メーカーによってデザインは異なりますが、老若男女を問わず使いやすいデザインで展開されています。
ただし、ジャケットタイプは季節や気温に応じてジャケットを使い分ける必要があります。
レーシングスーツタイプ
レーシングスーツタイプとは、モータースポーツなどでも活用されているレーシングスーツにエアバッグシステムが搭載されたタイプとなります。
元々レーシングスーツは転倒時に全身を保護する目的で作られているため、肘や膝などの関節部位にはプロテクターが入っており、安全性は非常に高いです。
レーシングスーツにはつなぎのように上半身と下半身が一体となった「ワンピースタイプ」と、上半身・下半身がそれぞれ分かれている「ツーピースタイプ」があり、バイク用エアバッグはワンピースタイプのものに搭載されていることが多いです。
レーシングスーツタイプは他のタイプに比べて着脱しにくいものの、下半身までしっかりと保護してくれる点は強みといえるでしょう。
より安全性の高いバイク用エアバッグを選びたい方におすすめです。
バイク用エアバッグを選ぶときのポイント
バイク用エアバッグにもさまざまな種類があるため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。 バイク用エアバッグを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみてください。
- バイクの使用用途
- 予算
- 機能面
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
バイクの使用用途から選ぶ
バイクの使用用途は人によって異なります。
通勤・通学時など、街乗りでしかバイクに乗らない方もいれば、ロングツーリングで遠方まで出かける方もいるでしょう。また、雪が降ると危険性が増すため、春から秋にかけてしか乗らない方もいるかもしれません。
こうした使用用途に合わせて、自身に適したバイク用エアバッグを選んでみましょう。たとえば、街乗りであればすぐに着脱できるよう、ベストタイプがおすすめです。
後ほどシーン別でおすすめのバイク用エアバッグをご紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
予算を考慮して選ぶ
バイク用エアバッグは機能性が高い分、値段も決して安いわけではありません。
価格帯は5~30万円程度と幅があります。
命を守るためのアイテムになるため、値段だけで決めてしまうのはよくありません。
しかし、安い買い物ではないため、予算と相談しながら自分に適したバイク用エアバッグを選びましょう。
性能と価格面の両方から比較していくと、後悔しないバイク用エアバッグを選べます。
機能面から考えて選ぶ
バイク用エアバッグには、安全性を高めるためのさまざまな機能が搭載されていることが多いです。
こうした安全性を高める機能が備わっていることを前提として、プラスで便利な機能が備わっているかもチェックしてみましょう。
たとえば、冬でも着用しやすいよう防寒仕様の商品や、雨の日でも気兼ねなく着られる防水タイプの商品もあります。
とくに、雨の日は路面が濡れていて転倒するリスクも高まるため、防水機能が備わったものを選ぶと安心でしょう。
また、ハーネスタイプのエアバッグだと、街乗りなどで乗り降りする回数が多い場合に何度もハーネスの接合・解除を繰り返す必要があるため、人によっては面倒に感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、センサーが搭載されたエアバッグだと、乗り降りするときにハーネスの接合・解除が必要ないため、使い勝手のよさを感じられるはずです。
ポケットを使う場面が多い方は、ポケットが多く備わったものを探してみるのもおすすめです。
また、夜間走行時に対向車や後続車からの視認性が高いハイビズ仕様のバイク用エアバッグなら、車やバイク同士での衝突事故のリスクも回避しやすくなります。
自分にとってどのような機能が実際にあると便利かを考えつつ、各メーカーの商品を比較してみてください。
【シーン別】おすすめのバイク用エアバッグのタイプ紹介
上記でもご紹介したように、バイク用エアバッグは使用用途に合わせて選ぶことも大切です。
自身がバイクによく乗るシーンを思い浮かべて、そのシーンに適したバイク用エアバッグを選んでみましょう。
ここでは、シーン別におすすめしたいバイク用エアバッグのタイプをご紹介していきます。
街乗りや通勤・通学には【ベストタイプ】
毎日の通勤・通学やちょっとした買い物など、近場を移動する目的でバイクに乗る方には、ベストタイプがおすすめです。
街乗りがメインの場合、重要となってくるのは「気軽に着用できるかどうか」です。
このタイプは着ている服を問わず、上から装着するだけで手軽に安全性を高められます。
すぐに着脱できるため、あまり時間をかけられない通勤・通学でも利用しやすいでしょう。
また、収納性の高いものを選べば、小さく畳んでスクーターのシート下などにも収納しておけるので、荷物になることもありません。
ロングツーリングには【ジャケットタイプ】
ロングツーリングを楽しんでいる方には、ジャケットタイプのバイク用エアバッグがおすすめです。
ロングツーリングでは高速道路を走行することもあるため、スピードも出やすくなります。
スピードが出ている状態で転倒してしまうと、体にもかなりの衝撃を受けてしまい、大ケガにつながる可能性が高いです。
ジャケットタイプであれば胴体だけでなく、肘と肩にもプロテクションが装備されているため、上半身がしっかりと保護されて安全性も高くなります。
また、ハーネスタイプやベストタイプよりも空気抵抗が最低限に抑えられるため、長距離走行の疲労を軽減しやすいといったメリットもあるでしょう。
素材に関しても、夏でも着用しやすいメッシュ素材のものから、冬でも安心の防寒機能が備わったタイプのものまで幅広いため、自身がよくツーリングに出かけるシーズンに合わせて選んでみてください。
サーキット走行には【スーツタイプ】か【ジャケットタイプ】
スポーツバイクの性能を実感するのに適した環境といえるのがサーキットでしょう。
サーキットでの走行は、ハードルが高いと感じるライダーもいるかもしれません。
しかし、サーキットで開催される走行会などのイベントに参加することで、初心者でも気軽にスポーツバイクを楽しめます。
サーキットを走る際は、フルフェイスヘルメットやグローブ、ブーツ、レーシングスーツなどの安全装備を着用することは必須となっていますが、近年はさらに安全性を高めるために、バイク用エアバッグも必須の装備として認められつつあります。
サーキットでバイク用エアバッグを着用する際は、スーツタイプかジャケットタイプがおすすめです。
それほど速度を出さない走行会であればジャケットタイプでも問題ありませんが、スポーツ走行を行うのであればスーツタイプを選ぶとよいでしょう。
なお、バイクレースの大会に参加する場合、規定によってはワンピースのスーツタイプを着用することが義務付けられているケースもあります。
そのため、出場したい大会がある方は、規定も確認した上でバイク用エアバッグを選びましょう。
おすすめのバイク用エアバッグ4選
バイク用エアバッグの種類は多岐にわたりますが、その中でもおすすめのバイク用エアバッグをご紹介します。
SMART JACKET
SMART JACKETは、DAINESEが展開するバイク用エアバッグの中でも定番のアイテムです。
ベストタイプになっているため、ジャケットの上から着用することはもちろん、ジャケットの下に着用することも可能です。
DAINESEが誇る世界初のモーターサイクル用エアバッグシステム「D-Air🄬」が搭載されています。
D-Air🄬は、センサーが周囲で何が起こっているかを把握するため、1秒間につき1,000回ものモニタリングを実施しており、危険な状態を瞬時に察知してエアバッグを起動させることが可能です。
高い安全性はもちろん、ベストタイプの利便性も兼ね備えているのがSMART JACKETの強みといえるでしょう。
サイズは、XS~XXLの6タイプで展開しており、自身の体型に合ったものを選べます。
SMART JACKET LS SPORT
SMART JACKET LS SPORTは、モーターサイクル用に開発されたジャケットタイプのバイク用エアバッグです。
SMART JACKET LS SPORTには、耐摩耗性の高いストレッチ素材を採用しており、肘と肩を守るプロテクターも導入されています。
上半身をしっかりと保護しつつ、ストレッチ素材によって自由な運動性も確保できている点は、SMART JACKET LS SPORTの大きな特徴といえるでしょう。
また、SMART JACKET LS SPORTにもD-Air🄬が搭載されており、転倒時の衝撃を和らげるためにエアバッグが自動センサーで起動します。
さらに、中央には通気性を確保するための大型メッシュパネルが備わっており、透湿性にも優れています。
サイズ展開は44(S)~64(4XL)の11サイズです。
STELVIO D-AIR D-DRY XT JACKET
STELVIO D-AIR D-DRY XT JACKETは、ツーリングにぴったりな機能と高い安全性を誇るD-Air🄬システムを搭載した、ジャケットタイプのバイク用エアバッグです。
肘と肩にはPro-Armor2.0プロテクターを装備し、背面・胸部以外もしっかりと保護されるよう作られています。
また、ロングツーリングなどで長時間走行するとなると、安全性だけでなく快適性も求められるでしょう。
STELVIO D-AIR D-DRY XT JACKETには、防水・透湿性能に優れた4ウェイストレッチのD-Dry🄬XTメンブレンを採用し、快適さと動きやすさの両立を実現しています。ジャケットのフロントとバックには防水ジッパー付きの通気口も備わっており、暑い日には通気口を開けることで涼しさも実感できるでしょう。
カラーはハイビズ仕様で目立ちやすいBLACK/LAVA-REDと、シンプルなデザインが特徴のBLACK/EBONYの2種類から選択できます。
サイズはSMART JACKET LS SPORTと同様に、11サイズ(44~64)展開です。
MUGELLO 3 PERF . D-AIR🄬 1PC LEATHER SUIT
MUGELLO 3 PERF . D-AIR🄬 1PC LEATHER SUITは、ハイレベルな安全性とパフォーマンスの両立を実現した最先端のバイク用エアバッグです。レーシングスーツタイプになるため、上半身だけでなく全身をしっかりと保護する役割を果たしています。
採用されているPentaxial構造は、ライダーの動きに対して5方向に伸縮でき、着用時の動きやすさと快適性を実現しています。
さらに、首への圧力を軽減させつつ、動きやすさのさらなる向上を目指した「ヴェローチェ・レーシングネックシステム」も搭載しているのが特徴です。
また、快適な着心地を実現するために、首元と袖口にはソフトエッジシステムが搭載されており、このシステムによって着用する人の腕の長さや形に合わせたスーツの調節が可能となります。
それだけでなく、従来のレーシングスーツと比較して縫い目を減らすことで、スーツの重量と破れなどのリスクを低減しているのも特徴といえるでしょう。
サイズは44(XS)~64(4XL)の11サイズから選択できます。
まずは一度試してみたいという方はレンタルサービスがおすすめ!
バイク用エアバッグは安全性と機能面に優れている一方で、実際に購入するとなると価格面が気になるという方もいるでしょう。購入を検討している場合でも、後悔のないように一度試してから購入したいと考える方も多いはずです。
そんな方には、ダイネーゼのレンタルサービスがおすすめです。
ダイネーゼでは、今回ご紹介したダイネーゼ製のバイク用エアバッグを、最大7日間レンタルできます。
レンタルサービスをご利用いただいた方には、特典としてレンタル日から3か月間有効のクーポン券も発行しています。
バイク用エアバッグの購入で失敗したくない方は、ぜひダイネーゼのレンタルサービスをご利用ください。
まとめ:バイクの使用用途に適したエアバッグを使用しよう!
今回は、バイク用エアバッグの種類や選ぶときのポイント、おすすめの商品などをご紹介しました。
バイクでの走行中、いくら気を付けていたとしても事故に遭ってしまう可能性をゼロにすることはできません。
しかし、万が一事故に遭ってしまった場合でも、致命傷を防ぐヘルメットとエアバッグを身に付けていれば、大きな事故につながる可能性が軽減されます。
バイク用エアバッグの4タイプはそれぞれ特徴や強みも異なるため、自身の使用用途に合わせて選んでみましょう。
しかし、バイク用エアバッグは安全性を確保できる反面、価格帯は5~30万円前後と高めです。
買ってから後悔しないためにも、まずはレンタルサービスを活用してからの購入をおすすめします。
※記事内の価格、情報は全て作成時点のものです。最新の情報は各ブランドページをご確認ください。
株式会社ユーロギア
記事作成 ユーロギア編集部
「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。
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