最終更新 2022.08.25

バイク用ヘルメットの選び方を解説|おすすめのヘルメットも合わせて紹介

ヘルメットは一番重要なライディングギア

バイクに乗りたいと決めたら、まず向かうべきは教習所。

教習所に通う時点でいくつか揃えておきたいアイテムがありますが、そのなかでも筆頭に挙げられるのがヘルメットです。

道路交通法で着用義務が定められている重要なライディングギアですが、種類やデザインも豊富で、とくにビギナーライダーからはどれを選べばよいのかわからないという声も聞かれます。

そこで本記事ではバイク用ヘルメットの種類や特徴、選び方のポイントをじっくり解説。
ぜひヘルメット選びの参考に、役立ててください。

バイクヘルメットの種類とその特徴

ヘルメットにはさまざまなタイプがありますが、各々で特徴が異なります。
ライダーなら知っておきたい5つのタイプのヘルメットをご紹介します。

フルフェイスヘルメット

頭部と顔全体を一体型でカバーする構造のフルフェイスヘルメットは、安全性が一番高いとされています。

MotoGPなどのレースで着用が義務付けられており、プロライダーからのフィードバックだけでなく、空力など最新の研究結果や技術が反映されているモデルも多いのが特徴です。

高速走行時の風切り音が少ないものや、ヘルメット内部に外気を取り込むディフューザー機能が搭載されたものも多く、サーキット走行時や長距離移動時に重宝します。

ジェットヘルメット(シールド付き)

あごの部分が解放されていて、着脱のしやすさが人気のジェットヘルメット。

オープンフェイスとも呼ばれるタイプです。
視界も広く、ヘルメットを着用したままでも飲み物が飲めるなど利便性の高さに定評があり、とくに女性ライダーはメイクが擦れることを気にしなくてよいのでおすすめです。

シールドがあるタイプは高速走行にも対応できますが、フルフェイスと違いあご部分が開放されているため、ヘルメット内部への風の巻き込みは強く、長時間の高速走行では疲労感が高い傾向にあります。

クラシックタイプのジェットヘルメット

スポーティなジェットヘルメットもありますが、ファッション性の高さで近年注の他には目を集めているのがクラシックタイプのジェットヘルメットです。

デザインに合わせてクラシカルなゴーグルやサングラス、フェイスカバーとセットで愛用するライダーも多く、おしゃれも楽しみたいライダーに最適。

シンプルな球体の形状が多いですが、カラーバリエーションだけでなくデザインも豊富なため、選ぶ楽しさがあります。

オフロードヘルメット

前頭部にバイザー(つば、ひさし)がついた独特の形状をしているオフロードヘルメットは、未舗装路などを走行する時におすすめ。

競技向けの本格仕様のものだけでなく、オンロードや高速走行に適したシールド付きのタイプも販売されています。

口元部分が突き出した形状になっているため呼吸がしやすいのも利点です。

その一方でバイザーがあるため、高速走行時には風の影響が受けやすくなるので注意してください。

システムヘルメット

システムヘルメットはあごの部分のパーツを上部にあげると、ジェットヘルメットのように開放できます。

フィリップアップヘルメットともいわれます。

頭部や顔をしっかりとカバーしながらも、ジェットタイプの利便性も兼ね備えたヘルメットとして人気です。

しかし、構造的にボリュームがあるため、ほかのタイプと比べるとフォルムは大きく、重いという面もあります。
ヘルメットに軽量さではなく、利便性の高さを重視するライダーにおすすめです。

バイクヘルメットの選び方

ヘルメットは好みの形状やデザインで選びがちですが、いざというときに命を守る、プロテクトの機能性を重視して選ぶことが大切です。

また、より快適なバイクライフを叶えるには、用途に合わせたヘルメットを用意しておくのもおすすめです。

ここからはバイクヘルメットの選び方を紹介していきます。

安全性で選ぶ

ヘルメットの安全規格というのは世界各国、地域によって異なりますが、日本国内では以下の6つを知識として知っておけばOK。
 ・SG規格
 ・JIS規格
 ・PSCマーク
 ・SNELL規格
 ・ECE規格
 ・SHARP

海外ブランドのものでも、国内で販売する際には日本の規格に適合したものになっているので安全性は心配いりません。
不明な点は、販売店で直接問い合わせてみましょう。

JIS規格

工業標準化法に基づき制定された規格です。
ヘルメットに関しては、国際基準に則ったテストに合格した適合製品に付与されます。
SG規格と同様に、125cc以下限定のJIS 1種と排気量無制限のJIS 2種が設定されています。

PSCマーク

国が定める消費生活用製品安全法の基準を満たした製品に貼られるマークです。
日本国内で正規に販売されているヘルメットには、このPSCマークの貼付が義務づけられています。

SNELL規格

アメリカのスネル財団によって定められている規格です。 この財団はレーサーだったピート・スネル氏の死亡事故がきっかけとなって設立された団体で、衝撃吸収と貫通試験において非常に厳しい試験を行っています。 レース主催団体が承認規格としてリストアップすることも多いです。

ECE規格

欧州経済委員会の安全規格で、ヨーロッパをはじめとする世界50か国以上で採用されています。
システムヘルメットに特化した規格、サンバイザーなどのアクセサリーにも規格が設けられるなど、時代のニーズに合わせた試験が行われています。
現在はECE22.06が最新。

SHARP

2007年にイギリス運輸省の管轄で始まった安全規格。 SHARPはthe Safety Helmet Assessment and Rating Programmeの略で、側面や後頭部、顎からフェイスガード部分もテストを実施しています。
そのためジェットヘルメットは対象外となっています。

 上記以外にも、レースに出場するときに必要なMFJやFIMといった認証もあります。

用途別に選ぶ

バイクと一言で言っても、そのスタイルは千差万別。
用途に合わせてヘルメットを用意しておけば、より安全に快適なバイクライフを実現できるでしょう。

ツーリング用

ツーリング時には長時間装着しても疲れないヘルメットを選ぶのがおすすめです。
その点では、フルフェイスやシステムヘルメットを選ぶのがよいでしょう。

さらに高速走行が多い場合などは、風切り音が少ないフォルムのものや、ヘルメット内部に外気を取り込むディフューザー機能が搭載されたものが便利。高速走行において快適なライディングを叶えるには、適正なフィッティングも重要です。

街乗り用

街乗りとはいえ安全性を最大限に考慮したいというライダーはフルフェイスヘルメット一択ですが、比較的走行距離が短いシーンが多い街乗りでは開放感の高いジェットヘルメットも人気です。

バイクの乗り降りが多い場合は必然的にヘルメットの着脱回数も増えるため、ジェットヘルメットのほうが快適に過ごせます。

スポーツ走行用

安全性はもちろん、走行時の空力特性なども考慮するとフルフェイスヘルメットがベストな選択です。
とくにサーキットを走行する場合は、フルフェイスがマスト。

他のタイプのヘルメットは、着用自体が認められていません。

オフロード用

おだやかな林道など、ライトなオフロードを楽しむならフルフェイスやジェットヘルメットでも走行自体に支障はありませんが、せっかくならオフロードヘルメットを選びましょう。

オンロードとは異なるヘルメットは気分を高めてくれますし、ファッションの雰囲気も一新できます。

もちろん本格的なオフロードレースに参戦する場合は、オフロード用ヘルメットがベストです。

バイクのタイプと合うスタイルのヘルメットを選ぶ

ヘルメットの種類もさることながら、バイクのタイプによっても似合うヘルメットは異なります。 おしゃれに乗りたいライダーは、バイクとの相性を考慮してヘルメットのデザインを選ぶのもおすすめです。

ネイキッドタイプ

多彩なタイプのヘルメットが似合うのが、ネイキッドタイプのバイクの魅力です。

極端なことをいえば、オフロードヘルメット以外はすべてマッチするといえるでしょう。
バイクのデザインやカラーに合わせて、好みのものを選びましょう。

クラシックタイプ

古き良き時代のデザインが息づくヘリテージやネオクラシックといったタイプのバイクには、レトロタイプのジェットヘルメットが人気です。

バイクのデザインやカラーに合わせて選ぶだけでなく、あえてポイントになるようなカラーやグラフィックのものをセレクトするとおしゃれの幅が広がります。
サングラスやゴーグルなどを揃えることで、トータルコーディネートを楽しめるでしょう。

スーパースポーツタイプ

スピードの爽快感を損なうことなくバイクを楽しみたい人が好む、スーパースポーツタイプには、フルフェイスヘルメットがおすすめです。

空力など最新の研究や技術を搭載したヘルメットを選んで、正しくフィッティングをすれば、走行時に風切り音や振動などに悩まされることも減るでしょう。

バイクのデザインだけでなく、レザー製のレーシングスーツやグローブなどとコーディネートすれば、より本格的なレーサー気分も味わえます。

オフロードタイプ

オフロードバイクには、やはりオフロードヘルメットがおすすめです。

視認性を高めるためにオフロードバイクやウエアは、より目立つカラーやグラフィック(デザイン)のものが多いですが、ヘルメットも同じようなカラーやグラフィック(デザイン)で選ぶとより楽しみが広がります。

アメリカンタイプ

クルーザータイプのバイクも、幅広いヘルメットが似合います。

オフロードヘルメットは選択肢から外して、好みのものを選ぶのがよいでしょう。 クラシカルなデザインのクルーザーバイクには、レトロモダンなデザインのヘルメットもおすすめです。

スクータータイプ

スクータータイプのバイクに乗る場合、半帽ヘルメットなど軽装になりがちですが、安全面を考えるとジェットヘルメットやシステムヘルメットにはしたいところ。

スクーターでの走行は、街乗りなどでヘルメットを着脱するシーンが多くなると思いますので、ジェットヘルメットなど脱着しやすいヘルメットがおすすめです。


バイクライフに合わせて、ヘルメットを検討してみてください。

おすすめのバイクヘルメット2選

ヘルメット選びの基本を理解したら、実際にヘルメットを選んでみましょう。
定番カラーから限定グラフィックまで、幅広いデザインのヘルメットが揃っているAGVのラインナップは必見です。

レーサー仕様のものやレトロクラシックなヘルメットを眺めるだけでも、自分が叶えたいバイクライフをよりリアルに思い描けます。
また、可能であればショップでフィッティングすることをおすすめします。

自分のサイズを理解し、快適な被り心地のヘルメットを見つけましょう。

それでは、ここからはヘルメット選びでお悩みの方におすすめしたいヘルメットを2つ紹介します。

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¥61,600

AGV X101
002-DUSTMATT YELLOW/BLACK

過酷なオフロードレースに挑んだ
ライダーへのリスペクトを込めて

1970~80年代の伝統的なアフリカンダカールラリーからインスピレーションを得て、誕生したオフロードヘルメット。
 取り外しできるサンシェード・ピークは、カスタマイズも可能です。
チンガードのメタルグリルは、通気性に優れ、埃やゴミを遮断するように設計。
内装にはソフトで耐久性のあるエコレザーとスエードを使用しており、取り外してのクリーニングも可能です。
SG認証を取得しており、日本国内の正規販売ネットワーク店で取り扱うこのヘルメットは、日本人の頭に合うアジアンフィットが採用されています。

商品詳細
Table header 0Table header 1
タイプフルフェイス/シールド無し
サイズXS〜XL
内装アジアンフィット
安全規格SG、ECE 22-06

AGV K6
010-FLASH MATT BLACK/GREY/RED

ひとつは持っておきたい
スタイリッシュなデザインヘルメット

カーボンとアラミド繊維のシェル構造を採用しており、高い保護性能と軽量性を実現しています。
風洞で開発された空力形状は、あらゆるライディングポジションでの理想的なベンチレーションを叶えており、どのようなシーンでも自身の走りに集中することが可能です。
レーシーなデザインのヘルメットを取り入れるにはハードルが高いけれども、単色ヘルメットに飽きてきたというライダーには、色使いやグラフィックがシックなヘルメットがおすすめです。
こちらのヘルメットもSG認証を取得。
日本国内の正規販売ネットワーク店で購入すれば、日本人の頭にフィットするアジアンフィットを手にすることができます。

商品詳細
Table header 0Table header 1
タイプフルフェイス
サイズXS〜XL
内装アジアンフィット
安全規格SG、ECE 22-06

満足するバイクヘルメットを選ぼう

ヘルメット選びに関する疑問を少しでも解消できたでしょうか?
自分のバイクライフにぴったりのヘルメットが見つかれば、よりバイクとの時間が深まるでしょう。

海外ヘルメットブランドのAGVには、魅力的なグラフィックデザインのものや、クラシカルでおしゃれなデザインヘルメットなどが充実しています。

気分を盛り上げてくれるヘルメットを手にして、安心安全にバイクライフを過ごしてください。

※記事内の価格、情報は全て作成時点のものです。最新の情報は各ブランドページをご確認ください。

株式会社ユーロギア

記事作成 ユーロギア編集部

「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。

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