ヘルメット選びは、ちょうどスーパーでアボカドを選ぶのに似ています。見た目はどれも良さそう。でも、本当に「守る準備」ができているかどうかは、外からでは分かりません。
CPSC、EN 1078、NTA 8776といった安全認証は、いわば“最低限の基準”。一方で、Virginia Tech(バージニア工科大学)の「STAR評価」は、そこからさらに一歩踏み込み、「本当に安全性が高いヘルメットはどれか」を明らかにしてくれます。
特に電動自転車では、NTA 8776規格はもはや必須条件。UNIT 1のAURAはこの規格を満たすだけでなく、Virginia Techの評価で5つ星を獲得。現在テストされたスマートヘルメットの中でも、トップクラスの評価を受けています。
ヘルメット選びは「アボカド選び」と同じ?
正直なところ、ヘルメット選びは悩ましいものです。店頭に並ぶヘルメットはどれもスタイリッシュで、一見すると安全そうに見えます。
CPSC、EN 1078、NTA 8776といった認証マークを見て、「じゃあ全部安全ってことだよね?」と思うかもしれません。
答えは……半分正解、半分不正解。
なぜなら、これらの認証は「合格/不合格」の世界。ギリギリ基準を満たしたヘルメットも、余裕をもってクリアしたヘルメットも、同じ“合格”として扱われてしまうからです。
そこで登場するのが、Virginia Techのヘルメット評価。数あるヘルメットの中から、「本当に頭部保護性能が高いモデル」を見極めるための、非常に頼れる指標です。
自転車用ヘルメットの安全認証を整理する
CPSC・EN 1078・NTA 8776の違い
まずは代表的な3つの認証を、簡単に整理してみましょう。
■ CPSC(米国消費者製品安全委員会)
アメリカで販売されるヘルメットの基本基準です。
遊園地でいう「この身長以上なら乗れます」という表示のようなもので、最低限クリアすべきラインだと考えると分かりやすいでしょう。
■ EN 1078(欧州規格)
ヨーロッパの自転車用ヘルメット基準。衝撃テストやストラップの強度などは確認されますが、高速域での衝突に関しては厳しさがやや控えめです。
■ NTA 8776(電動自転車向け規格)
オランダで開発された、電動自転車・スピードペデレック向けの新しい安全規格です。
時速25〜28マイル(約40〜45km/h、テスト速度6.3m/s)で走行する電動自転車に、従来のヘルメットでは不十分だと判断され、より厳しい条件が設定されました。
主な特徴は以下の通りです。
- より高い速度での衝撃試験
- 平面だけでなく、縁石のような角への衝突テスト
- こめかみ・後頭部を含む、より広い保護範囲
- 高温・低温・雨・紫外線といった環境ストレス試験
重要なのは、これらの認証はあくまで合否判定だということ。
「基準を満たしている」=「最高の安全性」ではありません。
Virginia Tech ヘルメット評価とは?仕組みと信頼性
認証が「ルールブック」だとしたら、Virginia Techは実際の試合を見ている審判のような存在です。
しかもこの評価は、任意参加・第三者機関・忖度なしという点が大きな特徴です。
STAR評価が重要な理由
-
斜め方向の衝撃テスト
実際の事故は真下に落ちるとは限りません。脳震盪につながりやすい斜め衝突を重視しています。 -
直線衝撃+回転衝撃の測定
頭部の「衝撃」だけでなく、「ねじれ」も計測。脳は容器の中のゼリーのような存在だからです。 -
分かりやすい星評価
5つ星=非常に高い保護性能
2つ星=正直おすすめしにくいレベル -
ブランドによる優遇なし
市販品も提供品も同じ条件でテストされ、特別扱いは一切ありません。
つまりVirginia Techの評価を見ることで、ステッカー以上の本当の実力が分かるのです。
なぜ 電動自転車には NTA 8776 が不可欠なのか
ロードバイクと電動自転車は、まったく別物です。
時速40kmを超える速度域(注 : 日本では最高速度が24km/h以下に制限されています)では、衝突時のエネルギーも桁違いになります。
CPSCやEN 1078のヘルメットは、そもそもその速度を想定して設計されていません。
だからこそ、NTA 8776規格が重要なのです。
この規格を満たすヘルメットは、
- 高速域での強い衝撃に耐える
- 縁石や段差への衝突を想定
- 重要な4つの衝撃ゾーンを確実に保護
- 過酷な環境下でも性能を維持
といった条件をクリアしています。
ちなみにUNIT 1のAURAは、NTA 8776適合に加え、Virginia Techで5つ星評価を獲得。
総合17位、アーバンカテゴリー3位、そしてスマートヘルメットとしては最高評価という実績を誇ります。
後悔しないヘルメットの選び方
最後に、ヘルメット選びで押さえておきたいポイントをまとめます。
-
認証を確認する
米国ならCPSC、欧州ならEN 1078。電動自転車なら迷わずNTA 8776。 -
Virginia TechのSTAR評価を見る
本気で脳を守りたいなら、4〜5つ星を目安に。 -
回転衝撃対策があるか
MIPS、WaveCel、SPINなどは横方向の衝撃に有効です。 -
自分のライドスタイルに合っているか
通勤なら視認性とカバー範囲重視。
ロードなら通気性。
夜間走行なら、AURAやNEONのようなスマートヘルメットが真価を発揮します。
安全認証と Virginia Tech 評価、どちらを見るべきか?
安全認証は「店頭に並ぶための条件」。
Virginia Techの評価は「その中でどれが本当に優れているか」を教えてくれます。
CPSC、EN 1078、NTA 8776を比較するとき、ぜひ覚えておいてください。
そして最高レベルの保護性能を求めるなら、Virginia Techで5つ星評価を獲得した「AURA」(300点近いヘルメットのうち総合17位)は有力な選択肢です。
「NEON」も300点近いヘルメットのうち総合28位・アーバンカテゴリー5位と高評価を獲得しており、AURAとNEONは、Virginia Techがこれまでテストした中でトップ2のスマートヘルメットとなっています。
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