前回は、エアバッグがどのように作動するのかをご紹介しましたが、今回はバイク用エアバッグのプロテクション能力をご紹介していきます。
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まずは皆様に「エアバッグ」と聞いて、膨らんだところを想像していただきたいのですが・・・
おそらく、丸っこく風船のようなイメージで手で押したら凹む一般的な四輪用のものを想像されたと思います。
しかし、ダイネーゼのバイク用エアバッグ『D-air』は全く違います。
バイク用エアバッグ『D-air』の展開時には石のように硬くなり、ハンマーで叩いても大丈夫なほど強固になります。
ハードタイプのプロテクターと比較した場合、ダイネーゼWAVEバックプロテクター"7枚分"に相当する衝撃吸収能力を持っています。
この衝撃吸収を実現したのが、ダイネーゼ特許のマイクロフィラメント構造。
高圧のガスをエアバッグ内へ送り込むと、均等に5cmの厚みとなり、硬く強固なプロテクションを実現します。
通常の時
ガス充てん時
エアバッグの膨張の仕方は、あくまでも四輪用のイメージが大きいと思います。
また、以下の写真のようなエアバッグのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。これはあくまでも15年近く前の開発段階のプロトタイプで今のD-airとは違います。
バイク用エアバッグに求められる安全性は、四輪に求められるものと異なります。
二輪の場合では転倒・衝突時に体に受ける衝撃が四輪のものと違い、保護しなければならない体の部位も違ってきます。そのため、バイク用エアバッグに求められるものは、四輪用のエアバッグと全く別のものである必要があるのです。
そして、D-airのマイクロフィラメント構造がそれを可能にしました。
エアバッグはただ単純に膨らむだけではなく、D-airの場合はハードタイプのプロテクターよりも強固なプロテクションとして、体を守ることを可能としています。
そして、普段はペラペラの状態のためライディング中に気になることはなく、必要な時だけ強固なプロテクションとして展開されるものがダイネーゼのバイク用エアバッグ『D-Air』なのです。
色々とエアバッグの事をご紹介させて頂きましたが、まだまだご存知でない方も多い中で、これから一般的なものとして広まっていくお手伝いをさせて頂ければ嬉しいです。
福岡店に様々なD-airモデルを展示しております。
バイク用エアバッグは、高額モデルでもあるので、気になることは多々あるかと思います。ご質問やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
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