最終更新 2022.10.14

バイク用ヘルメットサイズの正しい選び方は?ポイントや測定方法を詳しく解説

サイズが合っていないと、疲れの原因にもつながることも。

バイクに乗る上で欠かせないのがヘルメット。
しかしながら、ヘルメットのサイズを「なんとなく」選んでしまっていませんか?

実は、ヘルメットのサイズが合っていないと、長距離の走行では疲れてしまったり、頭痛の原因になったり、安全性が損なわれてしまったりする原因にもなりえます。

とはいえ、ヘルメットのサイズって何が正しいのか、具体的にはわかりにくいですよね。
今回は、そんなヘルメットのサイズについて解説したいと思います。

ヘルメット選びはサイズが重要

ヘルメットはライダーにとって命を守るための大切なツールです。 バイク事故の死亡原因となっている損傷部位は、頭部が62.9%2021年度・警視庁調べと、その結果は約半分以上。

だからこそヘルメットの着用が義務つけられているのですが、ヘルメットを被ってさえいれば命は守れるのか?と聞かれたら、答えはNOです。

上記の数字の中でも約37.1%が事故時にヘルメットが脱落していたという結果がでています。

脱落の原因は、あご紐をきちんと締めていなかったからということもありますが、サイズがきちんと合っていなかったために、ということも考えられます。

正しいヘルメットのかぶり方、サイズ選びをしていない場合、ヘルメットを被っている意味さえなくなってしまうことになるかもしれません。

さらには、ヘルメットのサイズ選びを間違えてしまうと、疲れの原因にも繋がり、ライディングに集中できなくなってしまいます。

サイズが小さい場合、被った直後は違和感が感じられないかもしれませんが、少し経つと頭が痛くなってきてしまったりします。

逆にサイズが大きすぎると、頭を動かしたときや、走行風によってヘルメットが動いてしまい、視野が悪くなることに加え、ヘルメットが頭にちゃんと乗った状態にならないため、本来よりも重く感じてしまいます。

ヘルメットが重く感じると、首に負担がかかったり肩に力がはいってしまったりして、疲れるだけではなく、ライディングがうまくいかない原因にもなりえます。

このように、ヘルメットのサイズ選びはとても重要です。
なんかうまく走れていないな…?なんて感じたら、ヘルメットのサイズを見直してみるといいかもしれません。

自分に合ったヘルメットサイズの選び方

ヘルメットのサイズ選びは、一般的に以下のようになります(メーカーによってサイズの計測位置やサイズ感が異なります)。

1. 自分の頭のサイズを測定する
2. サイズ表から自分の頭のサイズに合ったヘルメットを選ぶ
3. 実際に試着してフィット感を確認する

1. 自分の頭のサイズを測定する

すべての基本になるのが頭部の外周サイズです。

外周サイズは、おでこと側頭部、後頭部の一番高い部分を直線で結ぶように、メジャーで一周して測ります(メーカーによっては、おでこの最も高いところから水平に測る場合もあります)。

イメージとしては、頭の一番広くなる外周を見つける感じでね。
メジャーがない場合は、紐を使って長さを調べ、その紐の長さを測ることでも代用できます。

この外周の数字を目安として、自分に合ったヘルメットのサイズを見つけていきます。

2. サイズ表から自分の頭のサイズに合ったヘルメットを選ぶ

図った外周サイズを各メーカーのサイズ表に照らし合わせて、自分のサイズを見つけます。
ただし、これはあくまでも目安にしかならないので、ご注意ください。

頭の形は人によって全然違うため、すべての人に当てはまるということにはならないからです。

 ◇各メーカーのサイズ◇

AGV

SIZESMLXL
頭囲( cm )55-5657-5859-60 61-62

Arai(サイズ表記は頭囲になります)

SIZE/頭囲( cm )5455-5657-5859-6061-62
一般的なサイズXSSMLXL

SHOEI

SIZEXSSMLXLXXL
頭囲( cm )53-5455-5657-5859-6061-6263-64

OGKカブト

SIZEXSSMLXLXXL
頭囲( cm )54-5555-5657-5859-6061-6263-64

NOLAN  /  X-LITE

SIZESMLXL
頭囲( cm )55-5657-5859-60 61-62

HJC

SIZESMLXL
頭囲( cm )55-5657-5859-60 61-62未満

3. 実際に試着してフィット感を確認する

大体のサイズが分かったら、次は実際に試着して、その被り心地を確認します。

まずは、正しい被り方を知っておきましょう。

一般にヘルメットは、前の開口部から眉毛が見えるくらいの位置で被るのが正しいと言われています。
最近、頭や頬にフィットするのを敬遠して、大きめのサイズを選ぶことにより深く被りすぎている人が増えているようです。

ヘルメットを被ったときに、眉毛が見えないほど深くなってしまったり、おでこが見えすぎてしまっている場合は要注意です。

大きすぎるか、小さすぎる可能性がありますので、サイズを見直しましょう。

次に確認したいのは、フィット感です。

頭のどこかになにかが当たる感じがしたり、狭くてキツイと感じたらサイズが小さく、頭を前後左右に振ってみてその際にヘルメットがずれる、ブレてしまう場合はサイズが大きいと判断できます。

メーカーによっては、内装のサイズを部分別に変更できる内装パッドや、細かなサイズ調整ができるサービスも用意されているので、2つのサイズで悩んだ場合は、それらを利用することをお薦めします。

4. 便利なフィッティングサービスもおすすめ

メーカーによっては、サイズを詳細に計測して、内装にパーツを挿入したり、チークパッドの厚みを取り替えるなどして、オーダーメイドのような被り心地を実現させる「フィッティングサービス」を実施しています。

現在は、アライ、ショウエイ(有料)、OGKカブト、ノーランなどで利用することができます。
AGVでは最高クラスのPisa GP RRのみ、特別なサービスを行っており、詳細なサイズ調整が可能となっています。

サービスの内容はメーカーによって異なっており、実施しているショップも限られていますので、利用する際は各メーカーのWEBサイトなどでご確認ください。

このサービスを利用することによって、自分のサイズを認識することができ、疲れにくく快適なライディングが実感できるでしょう。
知ってしまったら、もう戻れないかも!?

ここでは、AGVのPista GR RRに採用されている「360° Adaptive Fit system」をご紹介します。

AGVの「360° Adaptive Fit system」は、複数枚同梱されている付属のパッドを対応する部分に貼り付けて、自分で厚みを調整するシステムとなっています。
詳しくは上記の動画を御覧ください。

海外メーカーのヘルメットを選ぶ際の注意点。アジアンフィットとは?

日本人と欧米人の頭の形が違うって知っていますか?

日本人は比較的丸形で、欧米人は比較的縦長。
そのために、海外メーカーのヘルメットを日本人が被ると、同じサイズでもフィット感が異なるという現象が発生します。

そのため、ヘルメットメーカーによっては、ヘルメットの内部形状を、アジア向け、欧米向けの2種類に分けて展開しています。

海外メーカーだけでなく、逆輸入で日本メーカーのモデルを海外で買う場合も、内装が欧米向けにしているところがあるので、こちらも注意が必要です。

AGVの場合もアジア地域では、専用のアジアンフィットを用意しており(アドベンチャーモデル-AX9除く)、各国の安全規格も取得しています。

日本の安全規格に合わせ、内装のフィット形状をアジア人に合わせているため、ヨーロッパ本国仕様とは帽体(シェル/外装)のサイズも異なります。

ヘルメットを購入する際の豆知識として、覚えておくと便利です。

ヘルメットを選ぶ際は安全規格にも注目

ヘルメットについている、SGやPSCといった安全規格のマークには、それぞれの意味があります。

各規格を取得していることにより、ヘルメットとしての販売が可能になったり、いざというときの保証対象になるなど、安全に関する厳しい規格をクリアしている、という証明にもなります。

サイズとは別に、ヘルメット選びの基本として確認するのを忘れないようにしてください。

ここでひとつ注意したいのは、日本の安全規格であるPSCマークやSG、JIS規格を取得しているヘルメットを選ぶ必要があるということです。

このマークが付いていないヘルメットを被ってバイクに乗っていると、事故にあって怪我をした際など、保険に入っていたにもかかわらず保険が下りない(適用されない)原因になる可能性があるようです。

特に海外から直接輸入して購入したヘルメットなどは要注意
例えばヨーロッパで売られているものであれば、ヨーロッパの安全規格をクリアしているはずですので、それであれば一定の安全性は確認されているかもしれません。しかし「日本でバイク用のヘルメットとして使う場合、JIS規格などの日本の安全規格を取得していないといけない」という事を覚えておきましょう。

以下にヘルメットに貼られている代表的な安全規格の内容を説明します。

PSCマーク

国が定める消費生活用製品安全法の基準を満たした製品に貼られるマーク。
日本国内で正規に販売されているヘルメットには、このPSCマークの貼付が義務づけられています。

SG規格

通商産業省の特別認可法人として設立された製品安全協会が安全を保証する規格です。
ヘルメットのSGマークには排気量125cc以下のものと、排気量が無制限のもの、2種類があります。

JIS規格

工業標準化法に基づき制定された規格です。
ヘルメットに関しては、国際基準に則ったテストに合格した適合製品に付与されます。
SG規格と同様に、125cc以下限定のJIS 1種と排気量無制限のJIS 2種が設定されています。

ECE規格

欧州経済委員会の安全規格で、ヨーロッパをはじめとする世界50カ国以上で採用されています。
現在はECE22.06が最新(2023年6月以降は、規則22.06に適合しないヘルメットやバイザー、アクセサリーの販売は違法となります)。
衝撃テストはより厳しいものになり、バイザーもスチールボールによる貫通テストなどが行われるようになりました。
また、システムヘルメットに特化した新しい規格、サンバイザーなどのアクセサリーにも規格が設けられるなど、現代のニーズに合わせた試験が行われています。

SNELL規格

アメリカのスネル財団によって定められている規格。
レーサーであったピート・スネル氏の死亡事故がきっかけとなって設立された団体で、衝撃吸収と貫通試験において非常に厳しい試験を行っています。
 レース主催団体が承認規格としてリストアップすることも多い規格となります。

FIM公認

正式名称はFIM Racing Homologation Program for Helmet(FRHP)。
FIM(モーターサイクリズム連盟)が制定した、レース用ヘルメットとしての新しいテストと、より厳しい性能基準を組み込んだプログラムとなっています。
MotoGPやワールドスーパーバイク選手権(WorldSBK)といったFIMが開催する国際ロードレース競技会には、このFIM公認ヘルメット(FRHP)の着用が義務付けられています。

MFJ公認

財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会が定めた競技用ヘルメットの規格。
MFJ公認レースに出場する場合は、ヘルメットにこの公認シールが貼られていることが出場資格の条件となっています。

ヘルメットを買い換える前に内部でのサイズ調整を検討

ここまで読んで「ヘルメットを新調したばかりだけど、もしかしてヘルメットのサイズがあっていないかも…、買い換えなきゃだめかな?」と思った方、ちょっとまってください。

ヘルメットのサイズは、内装で調整することが可能な場合があります。

メーカーによっては、厚みの違う内装が販売されているので、痛かったら薄めに、ヘルメットが動いてしまうようなら厚いものに自分で取り替えてみるのもアリです。

しかしながら、大きな隙間や、取り替えても解消しない場合もありますので、上記で紹介したフィッティングサービスにまずは相談してみてください。

AGVでも、内装に互換性のあるモデルの場合は、内装のサイズを選ぶことが可能です。

またヘルメットの買い替えサイクルは使い始めてから約3年と言われています。
というのも、製品安全協会が「SGマーク」の被害者救済制度の有効期限を購入日から3年間と定めていることに則り、各メーカーが推奨している年数でもあります。

実際にそれくらいの年数を使用していると、衝撃を吸収するライナー部分などがヘタってきてしまうことがありますので、ヘルメットを交換する目安として覚えておくと良いでしょう。

しかしながら、3年経っていなくても、ヘルメットに強い衝撃を受けた場合は買い替えが推奨されています。

 理由は外装(シェル/帽体)に傷やヒビが入ってしまい、次に衝撃を受けたときには安全性が保証できないなど、さまざまな理由が考えられるからです。
こういった場合は、速やかに買い替えの検討をお薦めします。

【まとめ】自分に合ったサイズのヘルメットを選ぼう!

「痛くなければOK!」ヘルメットのサイズ選びに関して、そんな言葉を聞いたことがありますが、「痛くなくても動いてしまったらNG」なのです。

 楽しいバイクライフも、ヘルメットのサイズ選びを間違えてしまうと苦痛の原因になり、楽しくなくなってしまうことがおわかりいただけたでしょうか?

自分にジャストのサイズが見つかったら、ライディングがもっと楽しく、快適になるはずです。
ぜひサイズ選びの参考にしてみてください。

AGVヘルメットはこちらからどうぞ

1947年にジノ・アミザーノによって設立されたヘルメットブランド「AGV」。
革新的なデザインで二輪/四輪のレジェンドたちを守ってきました。
フルカーボン製のPISTA GP RRなど、世界選手権で戦うライダーと同じ安全性を手に入れることができます

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※記事内の価格、情報は全て作成時点のものです。最新の情報は各ブランドページをご確認ください。

株式会社ユーロギア

記事作成 ユーロギア編集部

「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。

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