最終更新 2024.04.05

新卒でバイク業界に就職は難しい?仕事内容やキャリアプランも解説

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バイク好きの学生さんであれば、卒業後はバイク業界で働きたいと考える人もいるでしょう。 しかし、専門性が高く、新卒では就職が難しいというイメージがあり、就活に不安を抱えている方も少なくないはずです。

実際、バイク業界への就職は難易度が高いのでしょうか?また、バイク業界にはさまざまな職種があるので、新卒ではどのような職種に就けるのかも知っておきたいところです。

そこで今回は、バイク業界の就職状況や新卒で応募している職種・仕事内容、入社後のキャリアプランについてご紹介します。 バイク業界への新卒入社を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

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新卒でバイク業界に就職するのは難しい?

バイク業界で新卒入社は難しいのか、まずは現在の就職状況をチェックしてみましょう。

また、就職が有利になる学部・学科、資格についても解説していきます。

新卒者のバイク業界への就職状況

バイク業界に属する企業の多くは新卒採用を実施しているので、新卒でもバイク業界で働くことは可能です。ただし、大手バイクメーカーへの入社を目指す場合、就職の難易度は高くなる可能性があります。

大手バイクメーカーの場合、新卒の採用人数は毎年150~200人程度といわれているものの、大手バイクメーカーは就活生に人気があるので、競争が激しく難易度も相応に高くなります。

就活生に人気の大手メーカーには、本田技研工業株式会社、スズキ株式会社、川崎重工株式会社、ヤマハ発動機などが挙げられます。 これらのメーカーは、バイク以外の事業も手掛けているため、他の事業の仕事がしたくて応募する就活生も多いです。

150~200人の採用枠は、バイク以外の事業に関わりたい新卒も含まれるので、さらに就職の難易度は高くなります。

就職が有利になる学部・学科

バイク業界への就職が有利になる学部・学科は、職種によって大きく異なります。 これから大学や専門学校を受験する方は、バイク業界の会社でどのような仕事をしたいのか、目標を決めた上で進学する学部・学科を選択するのがおすすめです。

たとえば、技術職系の仕事をしたいのであれば、一般的に採用情報で学歴や学科が指定されています。 具体的には、高専卒や4年生大卒以上で、機械・電気・電子・情報・材料・化学など、理工系学部を修了している方を対象にしていることが多いです。

他にも、デザイナー職であればデザイン系の大学・専門学校、整備職であれば自動車整備士の資格を取得できる専門学校・学部を卒業する必要があります。

その他にも、事務職や営業職、販売職に就く場合、大手メーカーでは4年生大学卒以上を対象としていることが多く、学部の指定がないことが一般的です。 また、大手以外の会社であれば、学歴不問となっているケースもあります。

持っていると就職に有利になる資格

社会人経験がほぼない新卒の場合、資格があることで就職が有利になる可能性があります。 必要な資格は仕事内容によって異なるため、学部・学科同様に自分がやりたい仕事に関する資格の取得を目指しましょう。

たとえば、配送や外回りの営業などバイクに乗る仕事であれば、原付免許や普通自動二輪免許が必要です。 採用情報で必須となっていれば、指定されている免許を取得することになります。

また他にも、整備職で働くなら、国家資格である二輪自動車整備士の資格が必要です。 二輪自動車整備士の資格を取得できる専門学校や学科を出ていれば受験資格を得られるので、試験に合格することで整備職として働けます。

資格を取得できる専門学校や学科を出ていない場合、3級の受験資格を得るためには、1年間の実務経験が必要です。 資格がなくても入社できる会社で実務経験を積み、働きながら二輪自動車整備士の資格取得を目指すことになります。

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バイク業界で新卒を応募している職種と主な仕事内容

バイク業界で働くのであれば、どのような仕事に就きたいのか考えた上で企業の求人に応募することになります。

では、新卒の場合、どのような職種に就けるのでしょうか? ここからは、新卒を募集している職種と主な仕事内容をご紹介します。

<整備職>

整備職は、バイクの点検や整備、故障した部分の修理などを専門に行う職種です。バイクのステアリングやブレーキ整備、チューニングなどに対応します。主な職場は、バイクを取り扱う整備工場や正規ディーラー、整備に対応しているバイクショップ・中古販売店などです。

整備職では、バイクの純正部品や用品を取り扱うことになり、整備・修理には専門性が求められるので、先に述べたとおり二輪自動車整備士の資格が必要となります。

二輪自動車整備士は3級から1級までありますが、今まで1級の試験は開催されていないため、現状取得できるのは3級と2級です。 入門資格となる3級を取得すると、ステアリングやブレーキなどの基本的な整備ができるようになります。

エンジンの脱着やブレーキの分解が必要となる整備や修理をするためには、2級を取得しなければなりません。 2級の試験を受けるためには、3級合格後に3年の実務経験が必要となるので、就職先で経験を積みながら取得を目指しましょう。

<研究職>

研究職は、バイクの車体開発に関わる技術やパーツの研究を行う職種です。 パワーユニットや電動・電装システム、制御系システム、組み込みソフトウェアなど、コア技術をアップさせる研究から新たな分野を開拓するための研究まで、幅広く手掛けています。

単純にバイクの性能を向上させるだけではなく、乗る人の安全や環境にも配慮してバイクを生み出すことが求められる仕事です。研究職はプロジェクトの最初から最後まで携わることになるため、マーケティングに関わることも多くなります。 そのため、働きながらマーケティングの知識やノウハウも身に付いていくでしょう。

また、一人ひとりの業務範囲が広いことも特徴で、さまざまな経験を積めることも研究職の魅力といえます。

<設計職>

設計職は、商品企画で決まったコンセプトに基づいて図面化する職種です。 新しいバイクを生み出すためには、デザイン・外観・機能・強度・コストなど、さまざまな制約がつきます。 これらの制約について社内外の関係各所と打ち合わせを重ねて検討した上で、それらを達成する図面を作ることのが設計職の仕事です。

製図・強度計算などのデスクワークが中心ですが、生産する際の組み付け性のチェックや簡単な実験の実施なども行います。また、設計職は、エンジン設計や車体設計など、分野によって設計するものが異なります。

エンジン設計であれば、担当するのはエンジン全般や電力伝達系の設計です。 車体設計であればハンドルやフレーム、サスペンション、外装品、電装品など、ボディー全般の設計を担当します。

設計職はバイクの構造を理解する必要があるので、専門学校や大学などに通って専門知識を学ぶことが望ましいです。 他にも、コンピューター上で製図するためのCADの資格があれば、就職活動が有利になる可能性があります。

<実験職>

実験職は、完成したバイクの機能や性能、信頼性に関わる各種実験を行う職種です。

たとえば、エンジンの実験では、ベンチ(試験台)で性能の開発を行い、エンジン性能や安全性などをチェックします。

車体実験では、事故やケガを未然に防ぐために走行実験を実施し、各機能・信頼性の評価をして、商品として提供できるかを確認します。この他に、強度評価や車輌の挙動分析、新たな評価方法の開発などさまざまな業務を経験することが可能です。

実験で得られたデータを分析して、その結果は設計部門や製造部門に共有されます。 開発段階で多くの製品に触れる機会があり、ユーザー視点に立った製品開発に貢献できることが実験職の魅力です。

<製造技術職>

製造技術職は、新しく開発されたバイクの量産化に関わる職種であり、仕事内容は多岐にわたります。

バイクを構成する部品の開発は、設計図をもとに製品化に必要な品質やコストの検討から始まります。 その後、生産工程を設計し、試作を重ねて生産型や治工具の開発を行うのが一般的です。

また、製造技術で開発する分野は、鋳造技術や鍛造技術、生産設備、組み立て技術など種類もさまざまあります。 これらの開発は材料のリサーチから始まり、設計部門とすり合わせた上で開発・テストを行います。

さらに、開発されたものを現場に反映させるために、現場の指導を行うのも製造技術職の仕事です。 業務範囲が広いため、多彩なスキルが求められます。 大変な仕事ではありますが、自分が関わったバイクがラインで生産される瞬間に達成感を得られるでしょう。

<デザイナー職>

デザイナー職は、バイクのデザインを創り上げていく職種です。 ユーザーの価値観やライフスタイルを想像しながら、スタイリングや使い勝手などに考慮したアイデアを反映させたデザインを考えていきます。

一口にデザイナー職といっても、車体をデザインするスタイリングデザイナー、車体の雰囲気を色や素材で具現化するCMFデザイナー、スケッチを立体化させるクレイモデラーやデジタルモデラーなど種類はさまざまです。

そのため、新しいバイクが完成するまで、さまざまな分野のデザイナーが関わります。 中には複数のデザインを一人で手掛けてしまう人もおり、デザイナーによって仕事の裁量は異なるでしょう。

バイクのデザイナーは、バイクについて特別詳しくなくても入社試験に影響が出るわけではないので、チャレンジしやすい職種です。 ただし、デザイナー職として働くためには、デザイン系の学校に入って専門知識を養う必要があります。

<商品企画職>

今後販売するバイクの企画を立てる職種です。

商品企画職は、市場のニーズを先取りした商品コンセプトを立案することが求められます。 まずは、顧客や競合の状況、自社技術などさまざまな情報の収集と分析を行い、市場のニーズや目的に合わせた商品のコンセプトを考えていく流れが一般的です。

浮かんだコンセプトに基づいて、開発部門やデザイナー、営業などの関係部署と打ち合わせを行い、バイクの機能・性能・デザインを決めていきます。

商品企画職の魅力は、自分のアイデアが形となって世に送り出されることでしょう。 自分が考えたバイクが商品化され、多くの人に乗ってもらえることを想像すると、非常にやりがいを感じやすい職種といえます。 企画したバイクがヒットすれば、会社の利益や成長にも大きく貢献することが可能です。

<広報・宣伝職>

広報・宣伝職は、企業や商品・サービスの認知度やイメージアップに関わる業務を行う職種です。 具体的には、プレスリリースの作成や取材の対応、ブログ・SNS・メディアサイトなどの更新、イベントの運営など、社外に向けて企業や商品のPRをする仕事を行います。

どんなに優れたバイクでも、ユーザーに認知されなければ購入されることはありません。 そのため、ユーザーの興味・関心を引き、購入機会につなげる重要な役割を持つのが広報・宣伝職です。

さまざまなメディアで自社が取り上げられるように、メディア・報道機関の対応も広報・宣伝職が担います。 また、組織全体が一体感を持って仕事ができるように、社内広報などを通じて社内に全社の取り組みを伝える役割も担います。

広報・宣伝職は、社内にある情報の把握から世間の動向までなど幅広い知識が求められ、さらに企画力やコーディネート力なども必要です。

<事務職>

事務職は、社内のサポートを行う職種です。 事務というと、書類のファイリング・管理、営業関連の書類作成、データ入力といった一般事務をイメージする方が多いでしょう。 実際には、一般事務以外に営業事務や財務・経理、人事・総務などさまざまな仕事に分かれます。

営業事務であれば、営業職のサポートとして見積書・発注書・請求書など、営業に関わる資料の作成や発送、商品の在庫・発送管理などを手掛けることが多いです。また、お客様や取引先からかかってきた電話対応や取り次ぎ、来客の対応なども行います。

財務・経理では、日々の取り引きで生じる支払いや受け取り、伝票の仕分け、帳簿作成、経費の精算などを担当します。 お金のやり取りを正確に把握し、今後の事業戦略に反映させる重要な仕事です。

人事・総務は、採用業務をはじめ、異動配置や人事制度・教育制度・福利厚生、賃金制度など、経営におけるさまざまな制度の企画と運営を行います。

事務職は、採用・退職・異動に関する手続きをはじめ、業務に必要な備品の管理などさまざまな業務を担う職種です。 事務職の場合、どの業務に従事するかによって求められる知識やスキルが異なりますが、一般的にどの学部を卒業しても応募できます。

<営業職>

営業職は、ユーザーの要望に合わせて自社のバイクを提案し、販売につなげる職種です。 市場に適した営業戦略を立案し、関係部門や販売店と連携しながら、販売網の構築や宣伝・販売促進活動、アフターサポートに対応していきます。

日本国内での営業活動が中心ですが、大手メーカーだと海外営業を行っているケースも多いです。 海外営業では、現地拠点がある地域での営業や新しい市場を開拓するための営業を担います。

現地に駐在して営業を行っていくことになるので、さまざまな国での仕事経験を通じて成長していけることが魅力です。 海外営業となると現地の人とコミュニケーションをとる機会が多いため、英語力など多言語のスキルアップもできるでしょう。

<販売職>

販売職は、店舗のスタッフとして勤務して、お客様にバイクを販売する職種です。 この仕事では、お客様に寄り添った対応をすることが大切となります。

お客様の悩みや要望を聞いた上で、一人ひとりに合ったバイクを提案しなければなりません。 そのため、基本的な接客スキルはもちろん、バイクに対する深い知識が求められます。

正規ディーラーの店舗スタッフであれば、とくに自身が務めるメーカーに関する商品知識は必須です。 一方、中古バイクショップなど複数のメーカーを取り扱う場合は、より多くの商品知識が求められます。

また、バイク本体の販売だけではなく、バイク用品を販売するショップも就職先の候補にできるでしょう。 販売職はバイク好きのお客様と話をする機会が多いので、楽しく接客でき、お客様のバイクライフをサポートできることにやりがいを感じられるでしょう。

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新卒でバイク業界へ入社した後のキャリアプラン

憧れのバイク業界に新卒入社できただけで満足してはいけません。 入社した後のキャリアプランを明確に持つことが、就活時や仕事に取り組む上で大切です。

どの職種でも、5~15年かけてステップアップしていくキャリアプランが一般的となります。 ここで、キャリアプランの例を見ていきましょう。

職種 入社~5年~10年~15年以上
生産技術開発 製造系デジタルエンジニアリングの開発・展開に従事デジタルエンジニアリングを活用しながら、鍛造工法の開発に従事自分が開発した工法で量産の展開に従事し、経験を活かして駆動系部品の開発を担当
制御系開発 技術管理から始まり、エンジン制御やコンポ―ネット制御開発といったメカ系制御開発に従事車両の電子システムの開発や品質管理に従事今までの経験を活かして海外に駐在し、現地で制御系開発やマネジメントに従事
マーケティング 国内販売会社でマーケティングを経験しのちに、本社に異動後は海外市場を担当海外に駐在し、現地でマーケティングの経験を積む本社に戻って新しい海外市場を担当し、再度現地でマーケティングを実践
生産技術開発 Table header 1
入社~5年 製造系デジタルエンジニアリングの開発・展開に従事
~10年 デジタルエンジニアリングを活用しながら、鍛造工法の開発に従事
~15年以上 自分が開発した工法で量産の展開に従事し、経験を活かして駆動系部品の開発を担当
制御系開発 Table header 1
入社~5年 技術管理から始まり、エンジン制御やコンポ―ネット制御開発といったメカ系制御開発に従事
~10年 車両の電子システムの開発や品質管理に従事
~15年以上 今までの経験を活かして海外に駐在し、現地で制御系開発やマネジメントに従事
マーケティング Table header 1
入社~5年 国内販売会社でマーケティングを経験しのちに、本社に異動後は海外市場を担当
~10年 海外に駐在し、現地でマーケティングの経験を積む
~15年以上 本社に戻って新しい海外市場を担当し、再度現地でマーケティングを実践

このように、実務の経験を積んでいく中で、キャリアアップできます。 そして、最終的にはマネジメント職や管理職に就くケースが多いです。

入社した会社でどう成長したいのかキャリアプランを描くことで、それに向けて強い意志を持って働き続けられます。 好きなバイク業界に入れたら、経験を積んでキャリアアップを目指しましょう。

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新卒を応募しているユーロギアでの仕事内容も紹介!

ユーロギアは、イタリアのバイク・自転車・スキー用品を多く手掛けるイタリアのブランド・ダイネーゼストアを運営している会社です。現在、新卒の方を募集しています。

募集している職種は、全国8か所にあるダイネーゼストアの店舗スタッフ(正社員)です。 主な業務内容は以下となります。

  • お客様への接客販売
  • アフターサポートの対応
  • メールや電話のお問い合わせ対応
  • オーダーメイドの採寸・相談
  • 顧客管理
  • ブログ・SNSの更新運営
  • 店内展示・レイアウト決め

直営店でお客様への接客を中心に、店舗運営まで担当していただきます。

バイクに関する専門知識が浅い方でも、先輩が一から教えていくので安心してください。 また、世界的に活躍するライダーを招いたイベントを開催することがあり、その際は運営補佐などの仕事も担当していただきます。

少しでもバイクに関わる仕事がしたい方は、ぜひユーロギアの採用情報もチェックしてみてください。

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ユーロギア 採用ページ

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まとめ:バイク業界への新卒入社を目指そう!

バイク業界に属する企業の多くは新卒を募集しているので、新卒の方でもバイクに関わる仕事ができます。業種も技術職やデザイナー職、営業職などさまざまあるので、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。

ただし、大手メーカーは倍率が高いため、就職の難易度は高めです。 また、職種によっては学歴や資格の取得が必須となるので、条件を満たしているか確認した上で求人に応募しましょう。

バイク用品の販売を行うユーロギアでは、バイク好きの新卒の方を募集しています。 20~30代の若手スタッフが活躍しているので、新卒の方も働きやすい環境です。 学歴や経験は不問なので、バイクに関わる仕事がしたい方は応募を検討してみてください。

※記事内の価格、情報は全て作成時点のものです。最新の情報は各ブランドページをご確認ください。

株式会社ユーロギア

記事作成 ユーロギア編集部

「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。

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