1995年。ダイネーゼ創業者であるリノ・ダイネーゼは、スキューバダイビング中にこのアイディアを思いつきました。
バイク用のエアバッグは、サーキットにおける安全性をさらにもう1段階引き上げることができるだろうと。
ここでは、「D-air®」の歴史について、詳しく解説します。
INDEX
- プロトタイプの誕生 (2000)
- アドリア・サーキットでのテストが成功 (2006)
- レースで初めて使われた年 (2007)
- D-air® Racing がマーケットに登場 (2011)
- D-air® Ski のプロトタイプ (2012)
- スタンドアロン型バイク用エアバッグジャケットを発売 (2015)
- D-air® Ski 金メダリスト (2018)
- 360° 停車中にも起動する第3世代 (2018)
- Smart Jacket 新しい時代の幕開け (2020)
01. プロトタイプの誕生(2000)
D-air®初期のプロトタイプ(2000年)
2000年、ダイネーゼの創設者であるリノ・ダイネーゼの頭のなかには、エアバッグでライダーの安全を守るという確固たるイメージがありました。
長年の研究を経て、バイク用エアバッグ『D-air®』のプロトタイプとして初めてミュンヘンで披露されたのが、今からおよそ20年前の話です。
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02. アドリア・サーキットでのテストが成功 (2006)
セーフティのプロフェッショナルと、何名かのドクターとの研究により、はじめてのスタントテストがアドリアサーキットで行われました。
ワイヤレスによるテストが成功したのです。しかしまだエアバッグ本体は、おおきく膨らむようなものでした。
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03. レースで初めて使われた年 (2007)
ダイネーゼにとって、2007年は記念すべき第一歩でした。バレンシアGPの期間中、ダイネーゼのR&D(リサーチ&ディベロップメント)部門は、D-air® Racingをフルアクティブなかたちで導入しました。
2007年の画像。当時は今よりもさらに大きく膨らんだものであった。
練習走行中、シモーネ・グロツキー選手が転倒し、初めてエアバッグが展開されたのです。
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04. D-air® Racing がマーケットに登場 (2011)
もっともアイコニックな存在であるバレンティーノ・ロッシが、D-air® Racingを見せる姿をカタログに起用されました。
プロトタイプの登場から約10年。
それまでプロフェッショナルライダーのみが使用していた、エアバッグレーシングスーツ向けエアバッグの一般販売が開始されます。
このレース用は、首~肩エリアに特化したデザインであり、また現在につづく均等に5cm膨らむ特許構造が実現しました。
当時の内部構造デザイン。
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05.D-air® Ski のプロトタイプ (2012)
最初のD-air®Skiプロトタイプがリリースされ、スキーの安全性の新しい時代の幕開けとなりました。
D-air®はプラットフォームであり、アルゴリズムをスキー用に変更することで、モーターサイクルだけでなく別のスポーツでも使うことができます。
ダイネーゼは次の危険なスポーツとして、スキー(アルペン)用の開発を目指しました。スキーに関する情報は、以下のページでも詳しく紹介しています。
ワイヤレスエアバッグシステム D-air® スキー
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06. スタンドアロン型バイク用エアバッグジャケットを発売 (2015)
2011年からマーケットに登場したD-air®の1000回の起動を記念した「Misano1000」が登場。
これはモーターサイクルとの接続を必要としない、完全にワイヤレスで起動するバイク用エアバッグジャケットであり、また初のストリート用モデルでもありました。
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07. D-air® Ski 金メダリスト (2018)
Matthias Mayer(マティアス・マイヤー)「D-air®が守り続けてくれるから、僕はスピードを競うことに集中できるんだよ。」
2018年平昌オリンピックでは、D-air® Skiを着用した2名の選手、マティアス・マイヤーとソフィア・ゴッジャが金メダルを獲得しました。
D-air® Skiは、危険度が大きいスーパー大回転と滑降の2種目に特化して設計されていますが、まさにその2種目の選手がともに金メダルに輝きました。
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08. 360° 停車中にも起動する第3世代 (2018)
障害物が多いストリート向けD-air®Roadは、ハイサイド、ローサイド(回転するしないにかかわらず)のみではなく、衝突にも対応する。
2018年に発売されたエアバッグジャケットシリーズは、アイドリングを感知することができ、信号待ちのあいだに突然後ろから衝突された場合などに有効です。
またコレクションのレンジも増えました。レザージャケット2タイプ、レディースが1タイプ、そしてGore-Tex®ジャケットが1タイプ。他2ピースモデルなど、さらにユーザーの選択肢を広げました。
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09. Smart Jacket 新しい時代の幕開け (2020)
2020年に登場したスマートジャケットは、完全なワイヤレスでありながら、ベスト型。どのようなウェアにも組み合わせることができます。
すべてのライダーが、今までに紹介したレーシングスーツや本格的なバイクウェアを着られるわけではありません。しかしこのスマートジャケットなら、普段着の上からさっと着るだけで、最高の安全性を得られることでしょう。
それではダイネーゼオフィシャル動画で、今までの経緯を振り返ってみましょう。
ダイネーゼ製バイク用エアバッグ「D-air®」は、多くの可能性を秘めています。これからのコレクション、展開にぜひ期待してください。
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バイク用エアバッグ「D-air®」 その仕組み、選び方、プロテクション性能を解説
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※記事内の価格、情報は全て作成時点のものです。最新の情報は各ブランドページをご確認ください。
株式会社ユーロギア
記事作成 ユーロギア編集部
「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。
バイク用ワイヤレス式エアバッグ【SMART JACKET】
今回はライダーの命を守るエアバッグ「スマートジャケット」を詳しくご紹介させていただきます。すでに数多くのお客様からご注文を頂いております話題のバイク用エアバッグ『スマートジャケット』。ダイネーゼでは、バイクエアバッグに25年以上もの年月をかけ、ついにベスト型が登場しました。いまお持ちのジャケットの上下に自由自在に着るだけのライダー用エアバッグが誕生です。
モデルチェンジを果たしたバイク用エアバッグ搭載の1ピーススーツ "MISANO 2 D-AIR"
DAINESEが誇る先進のエアバッグシステム"D-AIR"を搭載したレーシングスーツ"D-AIR RACING MISANO"がモデルチェンジ致しました。エアバッグシステムのアップデートと最新の装備が施された"MISANO 2 D-AIR RACING"をご紹介したいと思います。
完全ワイヤレス - バイク用エアバッグジャケット「D-AIR MISANO 1000」
バックプロテクターに内蔵された6つのセンサーを使って、ライダーの身体の動作を1秒につき800回収集することで、高性能なアルゴリズムにより衝突時・ハイサイド・回転を伴うローサイドを瞬時に把握し、エアバッグを作動させる、最新のテクノロジーを搭載した"D-AIR MISANO 1000"をご紹介します!
D-AIR・バイク用エアバッグ付きレザースーツMISANO ESTIVA
VRやイアンノーネら世界のトップで活躍するダイネーゼライダーがレースで使用しているエアバッグ搭載のレザースーツが入荷。肩・膝に金属スライダーが付いて、エルボースライダーまで付いて、迫力満点です。ワイヤーなどは一切無く、バイクに取り付けた装置との連動も必要なく、スーツ単体で判断して開くタイプのエアバッグシステムになります。お気軽にご試着いただけます。
DAINESE独自開発のバイク用エアバッグを搭載したレザースーツ
エアバッグシステムを搭載したレザースーツは、クラッシュの際に最も危険が及ぶ、首~鎖骨~肩のエリアを全てカバーしてくれます。”MISANO”は、MOTO GPライダーのスーツにも採用されている'D-AIR®'を搭載したモデルです。10年以上にわたりDAINESEが研究を重ね、ライダーがどのような動きをした時に、危険なクラッシュが発生するのかを極めて正確に予測する計算方法を編み出し、開発されたモデルとなっております。
ダイネーゼのバイク用エアバッグ【D-AIR】が体を守る理由
D-airがなぜライダーを守る事が出来るのか・・・。それは、3つの加速度センサー、3つのジャイロスコープ、GPSを搭載しており、これらのセンサーが毎秒1000回もの回数でライダーの動き、姿勢を監視しているからです。このように大変賢いベストなのです。
バイク用ワイヤレスエアバッグの仕組みについて
2020年の1月頃から販売を開始した汎用性が高いバイク用エアバッグの【スマートジャケット】は、25年以上にわたる公道やサーキットでの研究の末に開発された究極の安全装置です。ワイヤレスでどのように事故が必要かを判断し反応しているのか気になる方も多いと思いますが、その仕組みを紹介したいと思います。