今回は、より多くの方に知ってもらうために、複数回にわたってバイク用エアバッグベスト『SMART JACKET』をご紹介しようと思います!
初回は、バイク用エアバッグの『安全性』についてお送りします。
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1.バイク用エアバッグの起爆の仕組み
SMART JACKETに限らず、ダイネーゼのエアバッグシステム「D-air」では、全て完全ワイヤレス式です。
D-airにはサーキット使用の「D-air Racing」と、公道使用の「D-air Road」があり、それぞれで起爆の仕組みが異なります。
今回は、公道用の『SMART JACKET』についてご紹介をします。
センサーやGPSによりライダーの動きの解析
SMART JACKETの場合は腰部に、「3つの傾斜センサー」「3つの加速度センサー」「GPS」が内蔵されています。
これらのセンサーで毎秒1000回ものモニタリングを行っています。
傾斜センサーと加速度センサーでは、ライダーの角度や加減速を主に計測しています。
では、GPSはどのような働きをしているのでしょうか?
GPSではライダーの"実測値"を計測しています。
いま何キロで走行しているのか、という情報がエアバッグを起爆させる上で、非常に重要な情報の一つとなります。
GPSが届かないエリアを走行中であっても、途切れる直前の走行データを継続するため、トンネル内などでも安全に機能する仕組みになっています。「通常、道路上での安全をいかに確保するか」が重要であり、それにはGPSによる正確な速度感知が必須となります。
バイク用エアバッグ(SMART JACKET)が起爆するトリガー
センサーで得た情報の解析から以下のようなケースで起爆します。
- ハイサイド
- ローサイド(回転を伴う、伴わないかかわらず全て)
- アイドリング停車中の360°からの衝突
- クルマやガードレールなど、障害物との正面衝突(45°~135°の範囲でもっとも有効)
バイク事故においてライダーが、いくら気をつけても信号停車中の追突など、もらい事故は避けようがありません。
しかし、SMART JACKETの場合、アイドリング停車中にバイクの振動が感知できていれば対応が可能になるのです。
これは、バイクのエンジンから出るトコトコという上下振動を加速度センサーが感知し、さらにはGPSデータの実測値の0km/hという正確なデータから実現しているのです。
2.バイク用エアバッグの衝撃吸収能力
ダイネーゼのエアバッグの特徴的として、起爆・膨張した状態のエアバッグは"非常に固い"という点
車のエアバッグでは、ドライバーがハンドルに激突することを想定して、風船のように柔らかく膨らむ構造になっています。
しかしバイクの場合、外的障害物からの衝撃から体を守る、いわばハードタイプのプロテクターと同様である必要性があります。
ではなぜダイネーゼのD-airは、固く展開させる事が出来るのか… それは、エアバッグ内部のマイクロフィラメント構造に秘密があります。
この構造はダイネーゼが取得した特許技術であり、起爆後、高圧ガスが均一にエアバッグ内に充填されることで実現するのです。
均一にガスが展開する事で、エアバッグの保護エリアであれば、どこも同じ衝撃吸収能力を要しています。エアバッグ内部のこの糸のような繊維がマイクロフィラメントというもので、これらの繊維が内部のガスの流れを制御しています。
普段はペラペラの状態が、展開時には均等に5cmの厚み膨らみます。たった5cmの厚みで従来のバックプロテクター7枚分と同じ衝撃吸収能力を有しています。
3.安全の証明
D-airの内部には、25年以上に渡ってダイネーゼが培ってきた、研究データと200万km以上の走行データが蓄積されています。
そのデータがエアバッグを司る「知性」でもあります。これらのデータをもとにエアバッグが必要とされるシチュエーションを即座に判断し、起爆しているのです。
そして、このダイネーゼのエアバッグはCE認証を取得しています。
- 胸部用:EN 1621-4 L2
- 背中用:EN 1621-4 CB L1
※ダイネーゼのエアバッグは安全基準を満たし、その他のプロテクターとの併用を必要としません。
ダイネーゼでは、第三者機関の認証を非常に重要視しています。それは第三者がテストを行うことで、ユーザーへ公平な情報を提供する事ができるからです。
次回は、SMART JACKETの快適性に注目してご紹介をいたします。
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株式会社ユーロギア
記事作成 ユーロギア編集部
「モーターサイクル」「スキー」「自転車」等、アクティブスポーツを楽しむ方のためのセーフティギアを取り扱い。海外の複数スポーツブランドの総代理店として、全国に専門店を展開中。他、これらのスポーツを楽しむためのイベント開催も。
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